2011年12月20日火曜日

いい話しを聞きました。

クリスマスにちなんだ、あるお話をあんしん生命さんに紹介してもらいました。
みなさんともシェアしたいと思います。



一昨年のクリスマスの日の出来事です。

エピソードとして話をしたいと思います。

うちには6才の双子の男の子がいます。

当時、彼等は4才で幼稚園の年中でした。

我が家ではクリスマスイヴの夜に、彼等が寝静まった枕もとに
おもちゃを置きます。

次の日の朝 彼等が目を覚まして、おもちゃ
を見つけて「わ、サンタが来た」と。

そしてそのおもちゃで遊ぶ事 が年中行事でした。

その年もまた同じように彼等の枕もとにおもちゃを置きました。

寝静まってから。 次の朝、起きたら「わ、サンタが来た」と、
いつもと同じ光景が 起こるものと思っていました。・・・そう信じていました。

弟に買った、おもちゃはヒーロー戦隊もののロボットでした。

これは良かったんです。兄に買った子供用のコンピューター・・・
そのコンピューターの電源を入れた時に事件が起こりました。

電源を幾ら入れてもつかないんですね。

壊れていたんです。 お昼になるのを待って、買ったおもちゃ屋さんに、
妻が電話を 入れました。責任者の方が出てこられ、こんな対応をされました。

「あー故障ですか。それは申し訳ないですねー。でもね、それは
作ったメーカー側の責任なんです。メーカーのお客様相談室に
電話をしてください。電話番号言いますんで」と。

「んんー」と思いながらも おもちゃメーカーに電話をしたんです。

クリスマスの日に、おもちゃメーカーに電話してみると分かります
が、繋がらないんですよね。

一時間に4回くらいの割合で、夕方位までかけたんです。

タイミングも悪かったとも思うんですがその日はとうとう 繋がらなかったんです。

昼をすぎた頃、兄は泣き始めました。弟は新しいおもちゃで
遊んでる、自分は新しいおもちゃで遊べない。

泣く気持ちも分かるんだけど、その泣く兄を見て、妻は 「あんた、
ちょっとくらい我慢しなさいよ」と・・・。 これはサンタさんからのプレゼントだから、
「俺らが我慢しろよってのもおかしいだろ」と 夫婦で取り乱す一幕もあったんですが・・・。

しびれをきらし、夕方4時を回ってから、もう一度 買ったおもちゃ屋さんに電話をしました。

が、同じ人が出てきて、同じ対応をされました。

そこで、僕はちょっと腹が立つのをこらえつつ電話を 変わりました。 

そうしてこう言いました。 「クリスマスの日、お忙しいのに、
故障の電話なんかして 申し訳ありません。もう修理は結構です。もういいんです。
電話を変わったのは、一つだけお伝えしたい事があったんです。」

「はあ?」、相手の人は、警戒心を強められました。

僕はかまわず、こう言いました。 「僕がそちらのお店で買ったもの、
それはなんだか解りますか?

本当はいるはずのない、サンタクロースが、子供の心の中だけ
にはいますよね。彼等はイヴの夜、サンタに会おうと、
夜更かしをするんです。

一時間経っても二時間経ってもサンタが 現れる様子はないんです。
そして最後には睡魔には勝てず、 寝てしまいます。

次の朝には、枕もとにはおもちゃが置かれている。

そのおもちゃを見て、「あー、サンタは本当にいたんだ」 そう思って、心踊らされて遊ぶ。

その夢と子供たちの感動に、僕はお金を払ったんです。

僕がそちらのお店で買ったもの、それはおもちゃでは 無いんですよ。
その「夢」と「感動」です。

だからこのクリスマスに このおもちゃで遊べる事が、
どれ程大切か・・・、それだけは理解して頂きたいと 思うんです。
また、余裕がある時に修理をお願いします。」 そう言いました。

電話を切ろうとした瞬間、何が起こったと思いますか?

その人は しばらくの沈黙の後にこう言われました。

「お客様、時間をいただけますか。」 今度は僕がびっくりしました。

「お客様がお買いになった子供用のコンピューター。
超人気商品で、この店には在庫はございません」 それを聞いてね、
調べてくれたんだなぁと思って、 胸が「ぐっ」となりました。

「でも支店を探してみれば、一つくらいあるかも知れません。
もしあれば、今日中に届けさせていただきたいと思います。
ちょっと時間をいただけますか」

僕は「えっ、本当ですか?本当にあれば子供は凄く喜びます。
お願いします」っていって電話を切りました。

電話を切った後、僕の胸は、期待に張り裂けんばかり。
「頼む。あってくれよ・・・。」そしてピンポンが鳴るのを ひたすら待ちました。

夜の8時になっても、誰も来る気配はありません。
子供達は、すっかり寝支度ができ、布団の中に入りました。

「間に合わなかったな。なかったんだな。今年のクリスマス
はがっかりだな。でもこんな時もあるよな。」 と諦めていた、その時です。

9時に「ピンポン」がなりました。 「よし、来た」小さくガッツポーズをしながら、僕は
何食わぬ顔で子供達を部屋に残し玄関に行きました。

ドアを開けるとその人はコンピューターを抱えて立って いました。 サンタクロースの服を着て。

僕は驚きました。「えっ、サンタ?」思わず言いました。

その人は言いました。 「サンタクロースです。お子さんをお呼び下さい。」

僕は、漠然とスーツ姿の人を想像していました。 スーツ姿で代わりのコンピューターを持ってくる、
そう思っていました。

でも、僕の前に立っていたのはサンタでした。 僕は興奮して、子供達を呼びに行きました。

「早く降りておいで」子供達は、何事かとドタドタ階段を 下りてきました。

そして、その人の姿を見た瞬間「サンター。サンタだ!!」

次の瞬間には「ぴょんぴょん」飛び跳ねていました。

その人はしゃがんで子供達の目線に合わせてこう言いました。

「ごめんね、サンタのおじさん忙しくてね、壊れたおもちゃ を持ってきてしまったんだ。

ごめんね。はい、これはちゃんと 動くからね。お利口にしていたら、来年もまた来るからね。」
そう言って、頭を撫でてくれました。

僕は、子供達を部屋に戻してからお礼を言いました。

「ありがとうございました。子供の夢をつないでくれました。
サンタにまでなっていただいて本当にありがとうございました。」

その人はこう言いました。 「私たちが売っている物はおもちゃではないんです、
「夢」と「感動」なんです。

忙しさにかまけて、大切な物を 忘れていました。それを教えてくれて ありがとうございます。」

「とんでもないです。こちらこそ本当にありがとうございます。
こんなことをしていただけるなんて、これから僕は一生あなたの
店からおもちゃを買います。いい社員さんがいる会社ですねー。」

その人は泣かれました。僕も思わず泣いてしまいました。

その夜はとても不思議な気分でした。

眠れませんでした。

眠らなくてもいい、そう思いました。

「なぜ、あの人はサンタの服で来たんだろう。」 いきついた言葉、

それは「感動」でした。

僕はそれ以来、そこのおもちゃ屋、 ◯◯◯で必ずおもちゃを買っています。

1 コメント:

  1. 大西さん。こんにちは。
    とっても良い話ですね。

    ちょっと前に受けた『クレーム対応』のセミナーを思い出しました。
    クレームには『思いがけない出来事の発生』と『満たされない心情』という2種類があると聞きました。

    おもちゃが壊れていたのが前者、せっかくのクリスマスプレゼントが・・・という気持が後者にあたりますね。
    壊れたおもちゃをすぐ交換しただけでしたら、この方の気持は半分しか満たされなかったでしょうし、問題も半分しか解決していなかったと言えますね。

    残りの半分の解決がサンタさんの格好で現れるという部分だったのではないかと思います。
    ただ、残念で、腹立たしいだけだった日を一瞬にして特別な日に変えた店員さんはすごいなっと思いました。

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写真:大西 宏征

大西 宏征

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